十和田湖(ヒメマスとの出会い)

晩秋の十和田湖
 

十和田湖を初めて訪れたのは、20年程前の11月でした。十和田湖町から宇樽部に向かう途中のガソリンスタンドで宇樽部の「紅葉荘」という名前の民宿を紹介していただき、そこに泊まりました。民宿の女将さんは、前年まで十和田湖の観光船でガイドをしていたという方で、和井内貞行とヒメマス養殖の話をしてくれました。その時初めてヒメマスの刺身と塩焼きを食べたのですが、そのおいしさに感動したことを覚えています。

昨年の秋に20年ぶりに宇樽部を訪れ、宿を探しましたが見当たらず付近の民宿で聞いたところ、数年前に閉業したとのことでした。現在は20年前とは大違いで宿泊客が少なくなっているとのことでした。ヒメマスは豊漁だということでしたので、休屋の売店で20年ぶりにヒメマスの味を味わって来ました。



十和田湖・夕暮れの乙女の像

 

ヒメマスの名付け親は
 

ヒメマスは紅鮭の陸封魚で、日本では阿寒湖が原産地です。
昭和27年、北海道庁の技師が原産地である阿寒湖から支笏湖に移植しました。
ヒメマスの事をアイヌの人達は「カパチェップ」と呼んでいますが、これは”平たい魚”と云う意味です。ヒメマスは産卵期になると体が平たく見えるところから付けられた様です。
現在は「ヒメマス」という名が一般的になりましたが、この名は
明治38年、当時、北海道長官だった「黒田清隆」が名付け親と言われています。
十和田湖には明治38年「和井内貞行」が支笏湖から移植して養殖に成功しております。



十和田湖のヒメマス


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