ヒメマス料理と民宿
20年前、青森勤務の時初めてヒメマス釣りに行ってから、毎年のように十和田湖の ヒメマス釣りに行っています。今年の十和田の水位は、これまでに私が見た中では一番低いと思います。
魚の遡上を阻み、十和田湖に魚が住んでいない原因を作った 銚子大滝。十和田湖の水位が下がったため、子ノ口から奥入瀬川に流れる 水量が大幅に減り、銚子大滝の水量も少なくなっています。
十和田湖のヒメマス釣り、昨年は不漁でした。 今年は釣らせてくれるように大川岱の和井内神社にお祈りしました。
和井内貞行は秋田県の鹿角出身です。 私が20年前、十和田湖でヒメマス釣りを始めた時、勉強に行ったのが大川岱の「十和田ふるさとセンター」でした。 10月8日、久しぶりに行ってみましたが、閉館になっていました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20年前の私のHPから。 十和田湖のヒメマスは明治38年「和井内貞行」が苦節22年、支笏湖から移植して養殖に成功しております。小学校の授業でこの話を聞いてから初めて、十和田ふるさとセンターの中にある「和井内貞行資料館」を訪ねました。 そこには昭和63年発行の貞行の伝記「われ 幻の魚を見たり 秘録 和井内貞行」の最後の1冊が残っていたので購入しました。 その本には、何故十和田湖に魚がいないのか、そして養殖が成功するまで何故22年もの年月がかかったのかくわしく書いてあります。
10月1日の秋の解禁以降、今年も大勢の釣り人が押し寄せています。 しかし、今年は遡上するヒメマスが極端に少なく、釣果があがりません。 水温が高いため、遡上が遅れているという見方もありますが、養殖池には 遡上しており、3年魚の漁獲量も少ないため、全体の生育量が少ないのかもしれません。
今回泊まったのは、休屋の民宿「春山荘」です。 ヒメマス釣りを始めてから20年、最初は車中泊、続いてキャンプ、そしてホテルと変わりましたが、民宿は初めてです。 十和田湖・宇樽部の民宿「紅葉荘」で初めてヒメマスを食べた日から40年経っています。 春山荘はヒメマスの漁師の民宿です。夕食にはヒメマスの刺身と塩焼きが出ました。 40年前、初めてこれを食べて感動し、20年後偶然青森勤務となり、 ヒメマス釣りを続けて20年後、また民宿で食べることが出来ました。 ヒメマスを食べられる店が少なくなり、漁獲量も減っている中、民宿で食べられることはすばらしいことです。
40年前、あれほど賑わっていた十和田湖ですか。最近は観光客の減少によりすっかりさびれています。 休屋では40軒あったホテルやお店が24軒に減りました。 繁華街を歩くと、シャッターが下りている店が約半数あり、寂しい限りです。 宿泊した日、青森のテレビで十和田湖の現状を放送していました。 ヒメマスを起爆剤にして、以前の活気を取り戻したいと言っていました。 来年以降、ヒメマスが岸部に沢山寄ってくれれば嬉しいです。ヒメマスと一緒にお客様も増えることを夢見ています。
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