われ幻の魚を見たり(106分・35mm)
 

伊藤大輔が長年あたためていた企画。古くから魚類の生息しない湖であった青森県の十和田湖。その不毛の湖に苦心を重ねながらヒメマスを移植する情熱の人、和井内貞行の姿を、「創作された伝記」として描きだした作品である。「長恨」(1926)以来の長年の名コンビ大河内傳次郎との最後の作品となったことでも記憶される。

'50(大映京都)(監)(原)(脚)伊藤大輔(撮)石本秀雄(美)角井平吉(音)深井史郎 (出)大河内傳次郎、小夜福子、青山杉作、東山千栄子、二本柳寛、山本礼三郎、三島雅夫、香川良介、片山明彦、早野康生、初山たかし

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