和井内貞行と十和田湖

紫明亭展望台
 

紫明亭展望台から見た十和田湖の眺望です。十和田湖の紅葉はこれからが見頃になると思います。十和田湖はヒメマスの湖ですが、今年のヒメマス漁は不漁だということです。



紫明亭展望台から臨むヒメマスの湖・十和田湖


和井内貞行伝記「ひめます」
 

昨年、昭和63年発行の和井内貞行の伝記「われ 幻の魚を見たり秘録 和井内貞行」を購入しましたがさらに古い伝記を「十和田ふるさとセンター」で見つけました。その伝記は昭和23年発行で「佐々木千之」著の「十和田湖のはなし ひめます」です。
古い本で当然一冊しかないため、借りて来て読みました。
この本では、今年のねぶたで「NTTグループねぶた」の題材になった「八郎太郎と南祖坊」の伝説も取り上げてあります。また、和井内貞行が湖の主である青龍権現の力のため魚が住まないという迷信を破り数々の失敗を重ねながらヒメマスの養殖に成功するまでが載っています。



和井内貞行伝記「ひめます」


映画「われ幻のさかなを見たり」
 

和井内貞行の伝記は2冊見つけましたが、映画化はされていないと思っていました。ところが、何と昭和25年に映画化されていました。
しかも、放映されたのは先週の10月10日、「釣りの日」でした。
NHK BS2での放映でしたが釣りの日を意識してたかどうかは分りません。
大映の作品で和井内貞行は大河内伝次郎が演じています。
伝記と同じような内容ですが、映像のため何度も失敗を重ねる苦労話がリアルです。ヒメマスは原産地の阿寒湖では環境の変化で原種は生育出来なくなり、十和田湖への移植元の支笏湖では数年前から大幅に減少しています。十和田湖のヒメマスだけが繁栄を誇っていた訳ですが今年は親マスの確保さえ満足に出来ない状態に陥っています。
和井内貞行の功績を後世に伝えるため十和田湖のヒメマスを絶やさないようにしなければ成らないと思います。



映画「われ幻の魚を見たり」



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